スバルの転生の謎 (3)

首謀者はワームを利用してこの国を疲弊させようとして疫病を蔓延させるように図りましたが、最終的にはこの国もその敵国も含めて約50キロ四方の3つもの領土が疫病の被害にあっています。田舎ではありましたが結構人がいましたし、旅行者も多かったので凄惨な状況になっています。犠牲者の多くは弱い女子供、それに年寄りでした。流行の時に約3000人、終息した後弱って死んでいるのも含めると3800人が亡くなっています。さてこの首謀者ですが、実際に手を下しているのは敵国の領主ではなく薬問屋の集合体がワームと手を組んでやっていたのです。
敵国の領主がトップにはいますが、それほど積極的に関わってはいません。このあたりの関係性はややこしいので箇条書きにまとめておきます。
①首謀者は敵国の領主の薬専門のお抱え商人たちだった
②疫病の特効薬は存在した
③元々このワームがその処方を知っていた。山奥にある小さな花で、高山植物の一種で除虫菊かタンポポに似た背が低い植物を精製して作ります。
④スバルさんは、ワームから予防薬をもらっていたので疫病には罹っていない。
⑤ワームはスバルさんに恩着せがましく「これを飲んどきゅうつんないよ」と渡していますが、薬の数はものすごく少なかった。そこがワームの誤算で、本当はもっと儲かると思っていたのだが、感染の広まりに薬の製造が間に合わなかった。
⑥それでも薬問屋達はわずかな薬を裕福な階層に高額で売りつけていた
⑦ワームは薬屋に薬を卸して儲けていたが、最初の約束とは違いその報酬は30分の1位しかもらえなかった。力関係でそれ以上文句もいえなかった。文句をいうと殺されると分かっていた。
⑧この報酬が原因で、本来は病原菌をばらまく範囲を慎重にやらなければならないところを適当にしてしまったため、敵国も隣国にもあっという間に広がってしまった。
⑨さらに葬儀屋ともつながっていて、そのつなぎをスバルさんがやっていた
⑩葬儀屋は多くの死人が出て棺桶で儲けていたという事ではなく、疫病で亡くなった人の死体を科学兵器造りに使用していた
⑪正確な作り方は不明だが、葬儀屋は疫病で亡くなった死体をある組織に売渡し、そこでドロドロになるまで色々生成して、それを小さなビンに入れています。こうして出来たものを今回使用したように敵国の村や町にバラまいて国自体を疲弊させるという一種の生物兵器にしています。こうしたものは昔からあったものですが、情報自体はずっと隠蔽されています。
スバルさんに求められるもの
こうしてこの事件の片棒を担ぐことになってしまったスバルさんでしたが最初はワームの口車に乗せられ、因縁の解消と少しばかりのお金が稼げるという動機で関わってしまっています。やがて「これはまずい」と気づいた時点では、どうにもならなくなっていて、ただ傍観するしかなかったということですが、それでも片棒を担がざるを得ない状況に陥っていった優柔不断さは、愚かさと覚悟のなさという性格がもたらしたものでした。
この時はこういう形で引き込まれていますが、スバルさんの集合魂はあらゆる時代でやはりそういうパターンでズルズルと陰始に加担してしまう傾向があったのです。
こうしてここでスバルさんの今生における因果が明かされましたが、それではスバルさんは今後どうしていけばいいのでしょうか。
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